チョコっとブログ

「五感で愉しむチョコレート展」

 みなさんこんにちは。経営企画室の草刈です^ー^

昨日5/18、昨年に引き続き、国際植物の日企画「筑波大学みどり散歩」に参加してきました。

 

今回のテーマは「五感で愉しむチョコレート展」

〜ワインのようにカカオを味わう「チョコレートテイスティング」を体験しよう〜

です。

 

 メインとなるポスター展示では、チョコレートの歴史や、原料であるカカオの生態、チョコレートの製造方法などに加え、「カカオの産地別の風味の違い」や「チョコレート界の最新トレンド」についてご紹介しました。

 

 そして、今回の目玉である「チョコレートテイスティング」では、日本でおなじみの「ガーナ」のほか、「エクアドル」「ベネズエラ」のチョコレートをご用意!

使用原料の種類や割合は完全に同じ、異なるのは原料の一つである「カカオマス」の産地のみなのですが、これがびっくり!三種三様、見事に味が違います。ご来場いただいたみなさまには、特製のテイスティングシートを使って、風味チャートの点数付けや各チョコレートの風味を表すのにぴったりな言葉探しをしていただきました^^

 また、昨年好評だったカカオのパルプジュースも再び登場!「フルーツとしてのカカオ」もご堪能いただきました。

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開場15分前の様子。カップに注いでいるのが「カカオのパルプジュース」です。

気になるお味は…甘酸っぱくて洋梨のよう。夏にぴったり!爽やかな風味です。ところが残念ながらこちらのジュース、日本ではなかなか手に入らないレアものなのです・・

 

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開場直前。さあ、いよいよはじまります!

 

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フルーティ、ナッティ、ウッディ(樹皮のような香り)、スモーキー、ドライフルーツ・・・etc 

チョコレートの風味を表現する言葉は実に多様です。

 

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みなさんのお気に入りはどの国でしたでしょうか(^^)

 

また、今回はチョコレートだけでなく、カカオ豆もご用意しました。チョコレートの味のベースとして多く使われるベースビーンズの代表格「ガーナ」と「コートジボワール※1」、そしてフレーバービーンズ※2の一例として「エクアドル」「ベネズエラ」「ドミニカ」の計5種類のローストビーンズを味わっていただきました。

 

1 コートジボワール…ガーナの西隣の国。実は、カカオ豆の生産量世界No.1

2風味に豊かな個性を持つカカオ豆のこと。多くは華やかさを加える目的でベースビーンズとブレンドして使われます。近年ではフレーバービーンズ単品で豆の個性をガツンと打ち出したチョコレートも多く登場しています。

 

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↑カカオの模型の中の白い部分がカカオのパルプ(果肉)、その中にあるのがチョコレートの原料となるカカオ豆(種)です。豆をかいだ瞬間は少しツンとくるような発酵臭が、一口かじるとほんのりチョコレートのいい香りが広がります。そのまま食べると大分苦いカカオ豆ですが、人によっては「美味しい!」とおっしゃる方も!(・O*

 

 現在、チョコレート界では「Bean to Bar(豆から板チョコまで)」といって豆の選定・加工の段階からチョコレートとしての完成まで全てを手がけるブランドがアメリカNYを発祥として次々と登場しています。

そういったお店のチョコレートには、

◯タブレット(板チョコ)を販売

◯原材料はカカオマス・砂糖・(時々ココアバター)のみ、などごくごくシンプルなもの

※シーソルト、ナッツ、メープルといったフレーバー付きの商品の場合も、天然のものにこだわり、極力余計なものは添加しない。

◯伝統的な製法を重んじている

◯一回の生産量が少量

◯良質な豆を適正な価格で購入

etc…といった特徴があるのですが、このようなこだわりの根底には、カカオ豆本来の風味や産地による個性の違いをしっかり味わってもらいたい、という思いがあります。

※(一般的なチョコレート店では、弊社のようなメーカーによって作られた製菓用チョコレートを購入し、それにアレンジを加えてお菓子として仕上げていくのが通常です。)

 

 今回はこの「Bean to Bar」のチョコレートの代表選手や注目株も集めて展示しました。これらの商品は一般に多く出回っているチョコレートに比べるとやや高価ではあるのですが、その分一口一口をじっくり味わい、毎日少しずつ、大切に食べていきたくなるような深い味わいがあります。また、商品やブランドそのものが持つストーリーも魅力的であり、その愉しみ方はワインやコーヒーに通じるものがあります。Bean to Barのチョコレートショップは日本でも北海道、東京、横浜など様々なところで生まれており、今後ますます注目のキーワードとなっていきそうです。

 

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こちらがBean to Barのチョコレート。味はもちろんのこと、パッケージも個性豊か。

各生産地を表すような鮮やかな色や模様、素材が使われています。

 

 さて、ここまでイベント内容の一部を紹介してまいりましたが、今回はつくばのフリーマガジン「つくまる」さんhttp://www.tsukumaru.jp にご掲載いただいたこともあり、非常にたくさんの方々にご来場いただきました。中には東京からはるばるお越しくださった方も!とても嬉しく思います。ありがとうございました。この企画展を通じ、チョコレートやカカオに対して興味を持っていただければ幸いです。

 

 また今回このような機会をくださった筑波大学のランディープ先生、設営を手伝ってくださった筑波大生のみなさん、本当にありがとうございました。これからも東京フードはチョコレートの面白さをたくさん発信していきたいと思います。^–^

m.kusakari

 

 

おまけ

 イベント開催後、つくばのインドカレー屋さん「ニューミラ」さんにて出展者の打ち上げがあったのですが、なんと、今回テイスティング用にご用意したチョコレートを使って「チョコレートナン」を作っていただきました!

20140522.jpg↑こちらが特製チョコレートナンです。ちなみに使用していただいたのは「ガーナ産カカオ」のチョコレート(^^

 

味はみなさんに大好評!ひょっとしたらカレー屋さんのデザートに「チョコレートナン」が並ぶ日も近い(?)でしょうか・・・^^以上、草刈でした。

 

“Fascination of Plants Day” 国際植物の日5/18 とは

2年前に、欧州植物科学機構主導の元に制定された日のこと。

世界中の人たちと、植物の面白さと植物科学研究の重要性を共有することを目的とし、日本でも全国各地の大学や博物館、植物園などで「植物」をキーワードとしたイベントが開かれています。

「筑波大学みどり散歩」

http://www.tsukuba.ac.jp//home/xs914201/tokyo-food.com/public_html/uploads/6e87ec64538b451d2c5d29c015fdacbc1.pdf

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